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ここはどこの部屋でしょう？
ここは、京都ウェスティンホテル８階のラグジュアリースウィートルームのリビングルームです！
なんで、ここにいるのか？
貧乏くじを引くのは得意だけれど、くじ運とは縁のない私と似たもの、パートナーが、なんと、なんと、職場の忘年会のクイズ大会で一位を取って、勝ち得た商品がこのお部屋の宿泊券でした。使用期限ぎりぎり６ヶ月まで後数日の今日に使うのがさすが私たち。忙しくてこの日しか時間がなかったパートナーに合わせたというのもありますが、梅雨の真っ只中の平日ですから、静かなホテルでのんびりできました。ただただ広いだけのスウィート、巨大なリビングルームと、巨大なベッドルーム、お風呂とは別にシャワー室。トイレも二つ、ソファーはあちこちにある。どこに座ったらいいのか困る。クローゼットだけでも普通のシティホテルくらいの広さがあって、貧乏性な私は落ち着きません。ポテトがいたら、走り回って遊べるのになあ・・・としか思いつかない。
さて、部屋にいても仕方ないので、夕方は京都の町に繰り出しました。

私たちが芸大生だったころ、時々通った寺町のコーヒーショップ、「スマート」に入りました。甘いものが得意じゃない私がなぜかいつも頼んだのは、このバナナクリームです。店構えもインテリアも当時のままですが、果たして、バナナクリームはまだあるのかな？メニューを開くと、ありました！そして、出てきたのはこれ。感動です。あの当時とまったく同じなのです。バナナの並べ方も、数も、そして、真っ赤なさくらんぼと、ウェファースの乗せ方も・・・・・・。そして、少し甘さ控えめのアイスと、ほんの少し湿ったウェファースも変わらない。
あのころ、私たちはここで何を話していたのだろう。まさか、こんな日が何十年後に来るとは思いもせず。