tsubaki_style2010-02-07

レースの革、柔らかい革を絞り加工のような圧縮加工をして、花柄を押しているようです。
野性的なバッファローも好きですが、こんな薄い革の持つやさしい手触りも私は大好きです。革を染める技術って、日進月歩で、面白い革がどんどん市場に出てくるのはとっても楽しみ。また浅草の革の見本市にも行きたいなあ。
私はもともと大学で染織を専攻していたのもあり、テキスタイルには関心があります。型染めやろうけつ染めも一通り勉強しました。先日海老蔵さんと婚約された小林さんのお着物を、レポーターが、「辻が花というのは、ブランドの名前で・・・・」というのを聞いて、「うそを言うのはやめてえ!」とテレビ局に電話したくなりました。辻が花は染め技法の名前なんです。絞り染めと描き絵、刺繍などをミックスした着物の生地の作り方なんです。高価なものは何千万円もします。手仕事の極みですね。私自身は布に染めることにはあまり興味が持てないで、手触りが楽しめる織りの方を最終的に専攻しました。今のアトリエには10年前まで大きな織り機がありました。解体して倉庫においていますが、今また余裕があったら、自分で織った生地でバッグを作るのもありだなあなんて思います。刺繍や織り、手仕事で極めたいもの、今ならいっぱいあります。若いころには気がつかなかったけれど。