tsubaki_style2011-01-31

レザーフェアの会場では多分ブランドのバイヤーであろう方が革を選んで商談をされています。
1000枚・・という声が聞こえました。すごいなあ・・・・・・・
ぼろぼろ感を出したり、大胆な加工をされていたお店が一軒あったので、お話を聞かせてもらっていたら、「良かったら切りましょうか?」と見本革の端っこを切っていただきました。私みたいに全くお商売の足しにもならないお客に、申し訳ない。恐縮してしまいました。ありがとうございました。
自分のつくるものが、1000なんて単位で出回ることは想像できないし、そうでないものしかつくりたくない。私の仕事はやっぱり、手仕事。そして、最近ますます、ビンテージの素材を生かした仕事が自分の世界であることを強く意識してきました。
もちろん、男性のシンプルなバッグや、機能を工夫した作品も関心があるのですが・・・・・・・・・
ビンテージというと、「価値」という言葉が必ずついてくると思いますが、私の考えるビンテージものは、金銭的な価値は重要でなく、今のものにはないいびつ感や、はたまた、極めて繊細で上品なデザインが魅力なのです。傷が付いていても、色が変わっていても、その味を生かして革素材との出会いをクリエイトするのが楽しいのです。革素材と出会って、新しい人生をスタートするビンテージのボタンやバックルやチェーン。それを支えるのが、針と糸なのです。
写真は小銭入れになります。ファスナーが付いたら完成です。