tsubaki_style2011-10-07

古い話をすれば、私が子どものころは、母親がバッグを買うなら、香鳥屋のようなバッグ専門店か百貨店。今のように、セレクトショップもなければ、まして、ネットショップもない。限られた数の中から自分が本当に欲しいものを選んで手に入れるのは、今よりも選択肢が少なくて楽だっただろうな。
今、バッグに限らず、フライパンでも、いったいどれだけの種類があるだろう。実用で選ぶフライパンでさえ、無数の選択肢の中から選ぶことになる。いえ、ファッションなら、むしろ、好みという一番大きな第一関門があるから、選択は楽なのかな?でも、たとえば、お財布を買ったとしても、それが恋に落ちるほど好きになって買ったものなら、いいのですが、そうでない場合、「もうあちこち見に行ったけれど、これが一番よかったから、これにする。」って買った場合、「もしかしたら、まだ行ってないあの店に、もっといいものがあったかもしれない。」なんて、落ち着かない気持ちになることがありませんか?だって、本当に今ものがいっぱいあふれてるんだもの。全部はチェックしきれない。あふれているけれど、ドキッとするほど自分好みのものに出会うのにはエネルギーが要る。
恋に落ちてもらえるものをつくりたい。やっぱり欲しくて、もう一度走ってお店に戻る・・「ああ、だれか他の人がもう買ってないだろうか?」ドキドキしながら扉を開ける。「ああ、まだあった。よかった!これ、やっぱり買います!」・・・そんなもの。
ポチポチつくっています。自分が手放したくないほど好きなものをつくりたい。