金曜日の早朝、神戸空港から鹿児島に向かいました。霧島アートの森で二ヶ月あまりの期間開催される椿の個展のオープンに行って来ました。
大嵐の鹿児島空港。着陸できないかもしれないので、その場合は福岡空港に着陸しますとの承諾の元、ドキドキしながらの一人での旅。椿は月曜日から霧島でセッティングで滞在中でした。
鹿児島空港に着くころには雨は上がり、美術館職員の方のお迎えの車で美術館へ向かいました。霧深い森の中に霧島アートの森美術館はありました。幻想的な霧の高原。すばらしい環境です。
展覧会がオープンすると、滝のような大雨が降ったり,止んだり。。。ああ、こんな悪天候で申し訳ないなあ、来てくださる方。と思っていたら、午後のオープニングレセプションが始まる数分前にすーっと雨雲が去っていき、青い空が覗きはじめました。ちょっと震えがくるような感動的な体験でした。
椿の個展は想像以上に完璧でした。鹿児島の風土に導かれて、爆発的なパワーを全開しきっていました。美術館の館長、キューレーター、職員の方々がすばらしい方ばかりで、椿も(資金以外は)何のストレスも不安もなく、力を存分に発揮できたようです。

夜は東京からわざわざ駆けつけてくださったスパイラルギャラリーの岡田さんたちとお食事をしてから、ネット予約してあった温泉宿に遅くなりましたが、今から行きますとの電話をするも、通じず、さあ、これはやばいことになった!急遽、お食事したところで教えていただいた山奥の宿に駆け込みました。運よく一部屋だけ空いていて、ああ、よかった。。。とフロントで手続きサインをしたら、「あ!椿さん。美術展の?」と聞かれました。そう、霧島では、町を上げて応援してくださっているのです。
そのホテルはすばらしいものでした。また奇跡が起こったのです。温泉、景色、ホテルのホスピタリティ、どれもすばらしかった。

次の日は椿の作品撮影を手伝いました。8X10の撮影はとっても手間がかかります。うまく撮れていたらいいですね。

その夜は指宿温泉に泊まりました。砂蒸し温泉は面白かったです。想像していたより高温で、拷問のようでしたが、そのうち気持ちよくなってきて、噴出す汗に、これは癖になりそう・・・・。
日曜日は九州電力地熱発電所まで見学して、日本最南端の灯台や、最南端のJRの駅、桜島まであちこちドライブをして、鰻温泉という濃厚な硫黄温泉も満喫し、短い間でしたが、鹿児島の旅を貪欲にエンジョイしました。