今日はロンドンで丸一日使える最後の日です。
今までの市では思っていたようなメタルボタンに出会えなかったのが悔いが残る私。本当は一日椿のための日にしたかったのですが、私が「資料で一つだけ気になっていた有名なボタン専門店があったんやけど、まあ、遠いし、あるかないかわからないし、いいわ。」というと、「そら、行くべきやで。」の一言。。。急いだら十分行けるぞ、行かなかったら悔いが残るぞ・・・と。ああ、こういうところが前向きでいいんだなあ、わがパートナー。
何とか午後のアート関係の方との約束の時間までに帰ってこれるだろう・・・と。地下鉄を乗り継いで行きました。ほんの少しロンドンの中心から離れただけで、雪が積もっていて、とっても寒かったです。そこのボタンやさんには今までよりいいものがまだ残っていました。一時間以上かけてあれこれ選んでたくさん仕入れることが出来ました。

しかし、やはり、今までのコレクションのようなピクチャーボタンはもうほとんどなかったです。コレクターが買ってしまえば新たに入るものでもないし、アンティーク市場はほんまに厳しいです。
買い終えて、街の大通りまで出て、ランチする店を探していると、ボタンやさんのマダムが走って追いかけてきました。あれ?忘れ物したっけ?
マダムの手のひらには最後に選んだ五個のボタンが。私の手に渡してくださって、「私がこれ、入れるの忘れていたよ。これはもうお金要らない、プレゼント。。」って。ありがとう!マダム。弱った足で一生懸命走って私たちを探して追いかけてきてくださったのです。もう二度と会う事もないような日本から来た私のために。。。じーん。。。。。
マダムにこの辺でお勧めのランチはないかしら?と聞くと、「おいで、美味しくて、高くないとこあるから。。」と案内してくれました。そして、店内まで一緒に入って、私の肩を抱き、「My friends〜」とスタッフに私たちをわざわざ紹介してくれました。ほんまに、ありがとうマダム。。。もうおばあちゃんなのに、可愛いマニキュアして、とってもチャーミング。お体大切にね。お会いできて嬉しかったです。
ランチはもちろん最高に美味しかったです。ベジタリアンランチは弱った胃に優しく、冷えた体も温まりました。
さあ、地下鉄で待ち合わせのホテルに戻りますが、間に合わない〜〜〜!小走りで戻って、ギリギリセーフ。
来られたのは、ロンドンの大学院で美術を専攻されているイスラエル人の女性。彼女の案内でロンドンの最先端のアートギャラリー周りです。
夜7時まで冷凍庫のように寒いロンドンの街を歩き回り、体が冷え切って、疲れもひどく、足がすすまないほどでした。もし、万歩計をつけていたら、何万歩歩いてるんだろうなあ。
ギャラリー周りの最後は離れたところで廃屋ビルを借りて制作をしている若いアーティストたちのスタジオ見学です。
零下のスタジオで暖房無しで制作していた日本人の女の子たち。頑張ってるなあ。ほっかいろと、ヒートテックだよりだそうです。
ああ、最後の日も貪欲スケジュール完了。9時半閉店のお気に入りオーガニックスーパーマーケットに滑り込み、お買い物ゲームのように買い物をして、ホテルに戻って、簡単な夕餉。