父の趣味の一つは写真。色々なカメラを持っていて、私も赤ちゃんのころからモデルになった。小学校高学年になると、面倒くさくなって拒否をして、不機嫌な顔の写真が残っている。父は現像も自分でしたので、その助手は私だった。真っ暗な部屋で、酢酸の匂いがツーんと鼻を突く。現像液の入ったバットに次から次と移していく。。。段々絵が浮かんでくる。。そういう思い出が私が将来美大に進むきっかけになったのかもしれない。父には色々なことを教えてもらった。
思春期を過ぎて、顔の吹き出物も綺麗になってすっきり綺麗に痩せたころからは写真を撮られるのは嫌いじゃなくなった。父は照れくさいのだろう、大人になった私の写真はもう撮らなくなった。そして、大学の先輩後輩として、大学祭のイベントで知り合い20歳から付き合い始めた椿が私の写真を時々撮ってくれるようになった。芸大の絵画教室で、遊びに行った川で。。。その写真の私はとても初々しい。散々派手なファッションをした後にめぐり合った、椿はもうなにも飾らなくてもいい相手だったからかも。。。
私の一つの後悔は、結婚式をしなかったから、ウェディングドレス姿の写真がないことです。もし、あのころ撮れば、今見たら、嬉しいものだっただろうに・・・・って。
この年になって、写真は死ぬほど苦手。シワもたるみも、老いは正直に出る。自分が鏡を見ないで過ごしていても、人はこういう私を見ているんだな・・・って現実を直視しないといけないから。。写真は撮られたくない。

そして、帽子も苦手。なのに、クリエイター仲間のデルヒッツさんのこの帽子は一目惚れして買ってしまった。彼女の仕事が好きだったからもある。彼女から直接買わせていただいた。いつかかぶろう・・そう思ってタグをつけたまま一年以上経っていた。で・・・ロンドンなら恥ずかしくないから・・・かぶっていました。自分では似合うかなと思いました。
ロンドン・・・義父の入院でキャンセルしかけたけれど、行けてよかった。こうして一生懸命乗り物を探して、緊張の旅が出来たのはいい思い出。