博物誌のバッグの革はこんな形でした。

初めにこの革を見たときは、あまりにインパクトが強すぎて、どうやって使おうか、なかなかアイデアが涌きませんでした。それから二年たって、今回のイベントの主役としてお役目を果たすことになったのは、きっと、ロンドンで見つけた家具の金具との出会いがあったからかもしれません。素材と素材が出会って、どうなりたいか語り始める。
私の仕事はそういう感じで、とても長い時間をかけてつくりあげることが多いです。技術的にかかった時間はもちろんすべて手縫いなので、たくさんなのですが。出会いを待つ時間は私にとってあるときはストレスでもありますが、ときめきの時間でもあります。
今日は以前から頂いていたオーダーの革をえらんだり、デザインを考えたり。雨降る静かな一日です。