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一年以上待って頂いていたオーダーバッグ、何点か順次取り掛からせていただいています。本当に、長い間、待ってくださいました。温かいお気持ちに感謝です。
このバッグの方とは、一度もお会いしたことがないのですが、メールやお手紙のやりとりを何回も重ねてきました。どんなものが好きか、おしゃれやお仕事の話までお伺いして、イメージを描いてきました。そして、今、一年間のメールをプリントアウトしてきたものや、お手紙を何回も読み返しながら、制作にかかります。solusらしく、革の端っこを生かして、遊びのあるバッグになります。ポイントになるのは、パリのクリニャンクールで見つけた古いバックルです。一気に仕上げないで、ブルーのバッグ、そして、もう一点、赤いボストンと同時にゆっくり仕上げていきます。それぞれの仕事が刺激になって、また新しいアイデアが浮かぶかもしれないので、一つのバッグに集中しないようにします。私にとって、いつもこれが完成という絵は頭にないのです。あくまで基本のイメージでつくっていき、途中でどう変わっていくかわからないところもあります。