tsubaki_style2014-06-26

今は、100円ショップやファストファッションショップがあるから、お金がなくても、ものは一通り揃ってしまう。
私が若い頃は、服も日用品もここまで廉価なものは無かったからどうしたか?というと。。
手に入るまでお金を貯めた。そこには、手に入ることをワクワクしながら、待つ楽しみがあった。
誕生日などの記念日に頂いた。
あるいは、自分で作った。
など、多様な工夫をして、ものを手に入れていた。
情報も少なく、ラジオで洋楽のヒットチャートをワクワクして聴いた。お小遣いを貰うとレコードやさんに買いに走った。手に入れるということに喜びが大きかった。ファッション誌を隅から隅までチェックした。情報が少ない事は、脳を刺激し、工夫する力を育てた。
情報が溢れていること、簡単にものが安価で手に入ることの、幸せと不幸せ。
この話。今朝、フェイスブックで何人もの人が上げていた、専門学校生が良く買う洋服のブランドランキングを見ての椿が上げた問題提起に関して、書いた私のコメントです。若い子が「でも私たちは後戻りできないから」とコメント。後戻りする必要なんかない。自分たちでこれでいいのか?と考えて新しいやり方を模索して欲しいのです。知恵は私たちが経験の中からお貸しできます。与えられたものの中でどんよりと、好奇心や欲望のない暮らしをやめて、いい意味での飢えを持って模索して欲しい。
先日のイベントで「燕のバッグ」を買ってくださったSさま。着る事を心から楽しんでおられます。着物や帯はリサイクルで数千円のもの。でも、帯締めに使っておられるアクセサリーはディオールのもの。着物に、solusのウェストバッグ!発想がとにかく柔らかい。工夫を楽しんでおられる。お洒落ってこういうものなんだな。アートやファッションを目指す専門学校生。頑張ってね。