今夜、頂き物のお鍋セットで夕飯でした。鶏肉やダンゴは美味しかったのですが、肝心の出汁が駄目でした。関西人はちゅーっと飲み干せる出汁でないとあかんのです。出汁が鍋物の命なんです。お心使いにはもちろん感謝なのですが、味は正直残念でした。美味しいものの基本は何かというと、やはり「まやかし」がないことなんです。昆布と鰹でちゃんと出汁をとるとか、化学塩ではない塩を使うとか。
私のつくるものもそうでありたいと思って努力しています。
自分を偽らないでつくったら、こんな風になります。

そんな感じです。そういうところが好きだといってくださる方々に支えられていることが力になっています。今日は財布をつくっています。またまた時間がかかっています。好きだから勝手に手縫いで仕上げているんです。もちろん手縫いゆえの強さは重要ですが。。。私は自分の仕事の中で時間をお金にするつもりはないです。手縫いであろうと、ガガーっと一瞬で仕上がるミシン縫いであろうと買う側にとっては大した価値ではない。では、何が作品の価格の基準になっているのでしょうか?それは、材料。海外まで足を運んで探してきた、あるいは数が少ない希少な素材を使っていること。そして、一点一点頭をクリクリ働かせて生みだす私のデザイン、込めた私のスピリットです。それに共感して買ってくださることが私の望みです。なので、そのお気持ちにお答えして、同じものはつくりません。価値をそこに置いています。その点が私が雑貨をつくる人ではないと思うところです。共感が命です。