tsubaki_style2015-05-27

椿はこの2日間東京で著書関係のトークショーに駆け回り、なかなかのリアクションだったようです。いや、あの本は本当に隅々まで納得!の言葉がいっぱいで、素晴らしい本だと思いますよ。一箇所をのぞいてね。笑。芸大で出会ったわが連れ合いと付き合い出して、もう40年。結婚して35年。何やかやありながらも、「戦友」としてお互いに一番の理解者であると思ってるはず。。。。。しかし、彼が執筆した著書「飛び立つスキマの設計学」に出て来る一箇所で、それはないやろ?と残念に思うところがあります。そんな風に言ってないし〜ショックでした。何故なら、その表現は私のクリエイターとしてのスタンスに関わるものだからです。対談の中で、・・・・・嫁さんに「何でも出したらその場でしまえ」って言われるけど、この本を見せて「想像力が落ちる」っていってやろう(笑)。クリエイティブってある種の寛容から生まれるから・・・・・・この下りです。私は「使ったものは元にもどしてや。」と言うだけです。それは、共に暮らす住居部分で、例えば、はさみ、ガムテープなど、本来ある場所に戻してくれないとまた探さなくてはいけないし、これって人と一緒に暮らす最低限の常識だと思うのです。もちろん、一人住まいでもそのほうが結果的に楽でしょう。ひどい話では、二階の窓にも昇れる長いはしごを彼の留守中に家の外に置いたままだったことや、勝手口の外に草刈カマが放置ってのも。一家の主としての危機管理意識ってないの?って腹立ちを超えて、笑います。夜中に泥棒がはしごかけて二階から侵入してもええんか!ってね。女一人で戦えってかい?でもね・・・私は、彼のアトリエや仕事の空間で彼が何を出しっぱなしにしていようと,この何十年、一切何か言ったことはないです。その代わり掃除もしてあげませんが。笑。勝手に触らないのは当然だし、言葉でも干渉はしません。アーティストですからそんなん、わかりますやん。鬼嫁かもしれないけど、そこんとこはとっても寛容なんやけどなあ。笑。写真は私のアトリエの一角です。窓際の棚のものたち、阪神大震災で本棚も倒壊。ぐちゃぐちゃになった後に並べなおしたまま、もう20年以上こんな感じです。私自身がフィギュアやおもちゃが好きで、そして、息子たちが小さいころに一緒になって夢中で買い集めた食玩、海で拾った石や貝殻、ごちゃごちゃ並んでます。このテーブルセットで来てくださったお客様のオーダーをお受けするのですが、しばし、このみすずジャンクワールドに見とれて、「なんだか癒された〜」と言って下さることが多いです。もちろん、一緒に来られたお子様はもう釘付け!私のクリエイションの原点はこんなジャンクでバロックでシュールな世界なんです。捨てることがなかなか出来ないのは不思議爺さんだった父のDNA。骨董品と何万冊もの蔵書に囲まれた窮屈だけど、シュールな家屋で育った私はやっぱりスッキリした空間よりこんなへんてこりんな空間が落ち着くのです。そんな私の面白さに惚れたはずなのに、何を書いてくれるんだ!っていうのが、怒りです。私を良く知っている方は、きっとわかってくださってると思うのですが、椿さんの奥さんってこんな人なんだ・・・なんて思われたら、残念なので、この記事、ほんまプリントしてあの本に挟んで歩きたいくらいです。怪しいおばさん、書店でなにやら紙を勝手に本に挟んで注意される・・・事件あれば、わたしです。