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舟越桂さんの「私の中のスフィンクス」兵庫近美での展示は30日までです。
椿がベネチアビエンナーレでご一緒してからのお付き合いの関係もあり、オープニングレセプションで観せていただいたのですが、もう一度ゆっくり観たくて、今日は、再度足を運んできました。私は初期の作品と２００３年から数年の作品が好きです。中でも、この２点が一番好きです。心が震える作品と言うのはこういうものなんでしょう。
特に左の「戦争をみるスフィンクスⅡ」
彼の哀しみに満ちた眼差しに吸い込まれ、私の周りから全ての色や音が消えて行きました。椿はこれを現代の能面だといいました。
苦悩、絶望、悲しみ、嘆き・・・・・・
今、この作品が訴えるものは言葉以上に強い力を持っていますね。
夏休みの美術館、予想外の閑散。残念です。いい展覧会です。カタログも素晴らしいです。