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イベントをするたびに出会いがあります。それはいつもとても濃いものです。例えば、私がつけている旧作のネックドレスを「それ素敵ね！」から始まり、どうしてもそれを分けて欲しいという交渉が始まったことも。また、ある時は、今までお財布が欲しくてずっと探していたけれど、なかなかこれというものに出会わなくて買えなかったのだけれど、やっと出会ったわ！と言ってお財布を買ってくださったり。前回の心斎橋大丸では、中国から来られたご婦人がバッグに目を留めて、とても気に入ってくださって、通訳を介してご購入に至ったり。そして、今回は、お洒落が何よりも好きで、とにかく面白いもので上質のものにしか手を出されない男性がバッグを買ってくださって、しかも、とても気に入ってくださって、SNSのプロフィール画像のファッションに使ってくださっています。大変個性的なセレクションが多く、特にヴィヴィアン好きな方で、ファッションをここまで遊んで自由に楽しめる三十代男性って、ホンマに貴重な存在やと思うのです。このバッグのおかげでコーディネートが映えると言ってくださって・・・本当につくり手として嬉しいです。
そんな出会いがあるからこそ、またがんばって発表しようと思います。本当は、実は、外に出ることがあまり好きではなくて、一番好きなことは、ただアトリエにこもってつくっていること、つくることさえ出来たら私は幸せとまで言い切るのですが、そういう出会いがあるから外に出続けます。そういえば、いつだったか、私のその言動を批判されたことがあったっけ。つくることができたらそれでいいなんて、甘いと。甘くて結構。私は私。そういう私のつくるものに感動してくださる方との出会いこそ、私は宝物にします。