tsubaki_style2016-01-26

毛皮の美味しそうな端っこを選んでブレスレットにしています。端っこには、一点もの作家の魂を揺さぶるドラマが有ります。手に沿うように仕上げるのは結構難しいです。自分の手に合わせて折ったり切ったりして形作っていきます。私のつくるものはすべてが一点ものなのですが、昔はつくったものの資料として、サイズや作り方を全て書いて残していましたが、そのうち、忙しくなってきてからは画像だけ残すのみ。そう、梅田阪急にデビューした時や単独イベントの時は一気に何十点もつくったので、記録を残す余裕もありませんでした。でも、途中で気がついたのです。どうせすべてが一点もので同じものをつくらないのだから、資料を残しても意味が無いと。ただ、人気で定番デザインになったカルクルバッグなどは型紙を残しています。同じ革を使わず、ストラップの長さを変えたりしているので、それもやはり一点ものですが。
こういった仕事のスタイルなので、やはりいくら売上があっても百貨店販売には向いていないと思います。以前言われたのです。量産ができないものはね・・・って。いいじゃないですか?私はアンチ雑貨、アンチ量産なんです。ぼちぼちやっていきます。アツいファンの方のお顔が浮かびます。今日も先日ネット販売で買ってくださった方から温かいメールをいただきました。使わない時は飾って眺めているんです・・・と。嬉しいです。励みになります。
このブレスレット、チクチクレースを縫い付けています。すごく可愛くなりそうですよ。