この革がやっぱりたまらなく好き。

革屋さんにしたら、やっちまった仕事なんでしょうね。
床革にどっぷりワックスをかけて、いやもう、バケツでどばーっとかけたくらいなんでしょうね。刷毛でシャーッと伸ばして・・・・
もう勢いが半端ない。でもこんなの市場で売れるわけ無い。ワックスはボロボロ剥がれてくるし、均質が条件の量産には向かないし。
面白いことをしたくても、それで食べていかなくちゃいけないシステムのまっただ中にいる人は、結局無難が生き残るいちばんの方法なんです。私は幸い、こんな歳なので、今更このクリエイションで財を成そうなんて気持ちはない。損失さえ出さない程度で、好きなことをして残りの人生を楽しく生きるつもり。それが私の役目だとも思っている。自分の感性をクリエイションで形にして、人の手に渡リ、人が喜んでくださる。ハッピーになってくださる。それ以上のものは望んでいない。その人の数も多くあって欲しいとも思わない。私が一人でつくれる数には限りがあるもの。、今更名声もいらないしね。もし私が20代、30代なら、そういう野心はあるだろうな。でも、その頃の私には悲しいかな、まだこんなクリエイションはできていない。そんなもんです。
お財布を受け取っていただいたS様から、嬉しいメールがきました。とても気に入ってくださったようです。
その中から一部抜粋掲載させていただきます。。

ずっと、物は物でしかないと思っていました。
ファッションは世界平和に必要?とも正直思っていました。
ですが、みすずさんの作品を手にしたとき、考えが変わりました。
自分を輝かせてくれるもの、感動させてくれるもの、心から大事にしたいと思う物
流行に流されず、厳選した少ない物を大事に使っていくことは
人生を豊かにすることが分かり、豊かな人生を送っている人は
誰かを恨んだり悲しんだりしませんね。
サプールみたいな!




ありがとうございます。
アンチ雑貨で、恋に落ちるものつくりであることに徹して来て、筋を通して来たことが報いられた幸せを感じます。
ますます筋を通します。
私にしかできないことをし続けます。