■

私の母は料理がとても上手です。（今も元気に毎日腕を振るっています。）そんな母の手料理のレパートリーの中で特に好きだったのは、大きな塊肉を煮込んだポトフ、カニがいっぱい入ったクリームコロッケ、大きな樽に漬け込んだたくわんや白菜のお漬物、昆布のつくだに、色々な煮豆・・・。毎朝のパンを家で焼くようになったのも母の影響です。仕事をしながら、朝５時に起きてお弁当も作ってくれました。今のように冷凍食品や加工食品がほとんど無かったので、大変だったと思いますが、手を変え品を変え、美味しいお弁当を作ってくれていました。そんな母を見て育ったので、結婚してから、たしかこんな味だったな・・・と思い出し、時には母に電話で聞いては、いつの間にか母と同じような料理を作っています。今日は旬の破竹とむきえんどう豆を炊き合わせました。実家では、この季節には必ず食卓に上がったものです。だしでじっくり煮含めて、薄味ながらしっかりと味がしみて本当に美味しいです。笑ってしまうほど母と同じ味でした。